地域整備部 宮一 峰浩 入社5年目
私は学生時代建築を専攻しており、初めての製図板をつかっての製図作業を行ったときの題材が、ご存知の方も多いと思いますが、安藤忠雄の「住吉の長屋」という住宅でした。
近年ではパソコン(CAD)で図面を作成することがほとんどで、製図板を使って作業をするという人はまずいないでしょう。しかし、建築士の資格試験では製図の試験が課されますし、学生は建築を学ぶ時必ずといっていいほど製図の作業から建築について勉強していくことになります。
そこで安藤忠雄という建築家を知り、彼の著書「連戦連敗」という本で、今では世界のANDOとまでいわれるようになった影では、数々の建築のコンペディションでの敗北とその逆境か何を得たのか?そして常に現役で挑戦し続けているという内容で当時20代を生きる私のバイブルに出会いました。
今回は石川・富山で見られる安藤建築を紹介したいと思います。
まず一件目がかほく市にある石川県西田幾多記念哲学朗哲学館
かほくイオンからも見ることができてかほく市のランドマーク?的な存在
建物内部は、円形の吹き抜けホールや細部に安藤建築の特徴がみられます。
また、四角い建物が二つ並んだシンプルな形状も安藤建築の特徴と言えます。
思想の道という建物へのアプローチがあり、曲がりくねった道を行くと写真の風景に辿りつきます。
私は、哲学についてはあまり関心がないので興味は建物だけですね。
二件目がかほく市にある石川県金津小学校
校舎は普通の小学校と思いますが、スロープの感じやディテールは安藤建築かなと・・・また、体育館のデザインが素晴らしいです。こんな体育館は見たことなかったと当時は感激しました。もう築15年ほど経っています。
三件目が富山県高岡市福岡にある石川県ミュゼ福岡カメラ館
私が来館したときは、蜷川実花の写真展を行っていました。
外観はシンプルで、建物自体小さく感じられますが内部の構造はとてもおもしろいもので博物館として巡回する人の導線がよく考えられているように感じました。
私はそれこそ建築という分野からは少し遠ざかった測量という仕事をしていますが、あの20代の時得た、挑戦し続けるという精神をもってこれからも頑張っていきたいです。