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省エネルギーサービス導入事例『あわら温泉まつや千千』様

最終更新日:2017年1月12日 木

水光熱費の削減によりできた余剰資金で設備の更新を行い、サービスの向上を図りました。

『関西の奥座敷』として中京・京阪神をはじめ全国から年間70万人を越す浴客が訪れる北陸有数の温泉街であるあわら温泉。そのなかでも第38回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に入選され、北陸最大級500坪の源泉大浴場・大露天風呂を誇る人気旅館まつや千千様が、平成23年度省エネルギー計測監視設備等導入事業助成金を活用し、弊社の省エネサービスのひとつであるエネルギーナビゲーションを本格導入されたのが2011年11月。エネルギーナビゲーションの導入から1年を経過して、その効果・ご感想を㈱ホテルまつや総務部長吉田求様にお伺いします。

省エネサービス(エネルギーナビゲーション)導入のきっかけを教えて下さい。

「2011.3.11の東日本大震災では、当館でも宿泊客数の大幅な減少など、少なからず影響を受けました。当館の震災以降の運営状況をみると、宿泊客数は対前年度比で減少しているにも関わらず、エネルギー使用量は宿泊者数の減少ほどには減っておらず、目に見えないどこかで無駄にエネルギーが使用されていることが判明しました。そこでこれを機会に今いちど当館におけるエネルギー使用の在り方・運営方法を見直す時期だと考え、今まで以上にエネルギー使用を把握するためには、館内全体のエネルギー使用状況を常時監視できるシステムが必要だと考え、そのためにエネルギーナビゲーションを導入しました。」

導入後の効果や運用改善策として、具体的にはどのようなものがありましたか。

「浴槽の運用データを分析すると、男女の寝湯と掛け湯について時間帯によっては過剰な補給が確認されたため、サービスの低下を招かない程度に補給量の適正化を図りました。また、エネナビのアラート機能によりボイラーの過剰な燃料消費が判明し、早期に発見・修繕することで燃料の無駄遣いを最小限に留めることが出来ました。」

節約とお客様へのサービスのバランスを保つの心がけている点などありますか。

「温泉旅館はお客様への『おもてなし』が非常に重要で有り、省エネのためにお客様の利便性・快適性を犠牲にすることがあってはなりません。そのためにも省エネはお客様の目に届かないところで、様々な工夫を施すことで図っていきます。」

今後の省エネ改善、対策、導入予定は有りますか。

「思っている以上に水光熱費の削減が出来ましたので、空調の更新予定を早めてより高効率のエアコンに更新することで、運用コストの引き下げを図ることが出来ました。また削減だけではなく、一部空調の効きが良くなかったエリアについては、エアコンを増設しお客様へのサービス向上を図りました。今後とも、お客様にご満足頂けますようサービスは向上させつつ、省エネに取り組んでまいります。」

 

※ 記事の内容は、冊子掲載当時のものです